富岡英作

 富岡英作 九段
名前 富岡英作
生年月日 (1964-05-19) 1964年5月19日(60歳)
プロ入り年月日 1984年12月18日(20歳)
棋士番号 168
出身地 神奈川県横浜市
師匠 大内延介九段
段位 九段
棋士DB 富岡英作
順位戦クラス B級1組(4期)
2024年4月12日現在
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富岡 英作(とみおか えいさく、1964年5月19日 - )は、将棋棋士。棋士番号は168。神奈川県横浜市出身。大内延介九段門下。

棋歴

プロデビュー前の中学生時に俳優の石立鉄男に将棋を教えていた事でも有名な少年棋士であった。

デビュー後、初参加の順位戦(1985年度、第44期)で10戦全勝し、C級2組から1期抜けする。この年度の勝率は全棋士中1位の0.740であり、将棋大賞の勝率一位賞と新人賞を同時受賞する。

第50期(1991年度)B級2組順位戦において8勝2敗で2位の成績を収め、B級1組に昇級。

1990年度から1995年度に渡って、王座戦(第38期-第43期)の本戦トーナメントに6期連続出場。

2002年度、第52回NHK杯戦で、井上慶太米長邦雄羽生善治を破り、ベスト8。

2007年度、第20期竜王ランキング戦2組の準決勝(2007年4月20日)で三浦弘行を破り、1組に初昇級。

棋風

がっちり駒組みをしてから盤全体で戦う棋風である。

居飛車党であり、矢倉一辺倒と言ってもよいほどの矢倉党である。相手が拒否しない限りは、とにかく矢倉にする。

また、相手が振り飛車の場合は、左美濃、あるいは、師匠譲りの穴熊といった堅い囲いを好んで用いる。

角換わり相腰掛け銀の先後同形に結論付ける富岡流を考案し、2009年に実戦で初めて用いた。

人物

  • プロデビューから順位戦で15連勝していた頃、伊豆大島に住まいを持って、毎月の半分を過ごしていた[1]
  • 1994年、NHK将棋講座で講師を務めた。スポーツマンを思わせる爽やかで歯切れのよい語り口を披露。
  • 一時期、トランプゲームの「大貧民」(大富豪)に凝り、将棋の「次の一手」ならぬ「大貧民・次の一手」という問題まで作成したことがある[2]

昇段履歴

昇段規定は、将棋の段級 を参照(ただし、四段昇段は旧規定)。

  • 1978年00月00日 : 6級(奨励会入会)
  • 1981年00月00日 : 初段
  • 1984年12月18日 : 四段 = プロ入り
  • 1986年04月01日 : 五段(順位戦C級1組昇級、通算41勝16敗)
  • 1988年04月01日 : 六段(順位戦B級2組昇級、通算95勝47敗)
  • 1992年04月01日 : 七段(順位戦B級1組昇級、通算192勝114敗)
  • 2002年12月20日 : 八段(勝数規定 /七段昇段後公式戦190勝、通算382勝294敗)
  • 2024年04月01日 : 九段(フリークラス規定、通算601勝651敗)[3][5]

主な成績

在籍クラス

竜王戦と順位戦のクラスについては「将棋棋士の在籍クラス」を参照
順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧
開始
年度
(出典)順位戦
(出典)
(出典)竜王戦
(出典)
名人 A級 B級 C級 0 竜王 1組 2組 3組 4組 5組 6組 決勝
T
1組 2組 1組 2組
1985 44 C245
1986 45 C119
1987 46 C104 1 4組 --
1988 47 B221 2 3組 --
1989 48 B206 3 3組 --
1990 49 B214 4 3組 --
1991 50 B213 5 4組 --
1992 51 B113 6 4組 --
1993 52 B108 7 4組 --
1994 53 B103 8 4組 --
1995 54 B107 9 4組 --
1996 55 B202 10 4組 --
1997 56 B205 11 4組 --
1998 57 B206 12 3組 --
1999 58 B211 13 3組 --
2000 59 B213 14 3組 --
2001 60 B208 15 2組 --
2002 61 B209 16 2組 --
2003 62 B213x 17 2組 --
2004 63 B221* 18 2組 --
2005 64 B213*x 19 3組 --
2006 65 C101 20 2組 --
2007 66 C122x 21 1組 --
2008 67 C129* 22 2組 --
2009 68 C118+ 23 2組 --
2010 69 C115 24 3組 --
2011 70 C121x 25 3組 --
2012 71 C133+ 26 4組 --
2013 72 C115 27 4組 --
2014 73 C124 28 5組 --
2015 74 C111 29 5組 --
2016 75 C118 30 5組 --
2017 76 C128x 31 5組 --
2018 77 C135*x 32 5組 --
2019 78 C203 33 5組 --
2020 79 C240x 34 5組 --
2021 80 C246* 35 5組 --
2022 81 C240*x 36 6組 --
2023 82 F宣 37 6組 --
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。
順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。
竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。

将棋大賞

その他表彰

  • 2023年11月02日 将棋栄誉賞(通算600勝達成、600勝645敗 勝率0.482)[6]

脚注

  1. ^ 将棋世界2000年1月号付録
  2. ^ 別冊宝島380「将棋王手飛車読本」(宝島社)66ページ
  3. ^ 「昇段・引退・休場棋士のお知らせ|将棋ニュース」『日本将棋連盟』2024年4月1日。
  4. ^ 「通算成績|成績・ランキング」『日本将棋連盟』。2024年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  5. ^ 通算成績(2024年3月31日対局分まで)[4]
  6. ^ “富岡英作八段、600勝(将棋栄誉賞)を達成|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟. (2023年11月16日). https://www.shogi.or.jp/news/2023/11/600_19.html 2023年11月16日閲覧。 

関連項目

外部リンク

  • 日本将棋連盟プロフィール
日本将棋連盟所属棋士 (現役棋士 および 2024年度引退棋士)
タイトル
保持者

永世称号 襲位者0
永世称号 有資格者

九段
八段
七段
六段
五段
四段
2024年度
引退棋士
 七段  伊奈祐介(2024年5月10日引退)
2024年5月10日時点 / 日本将棋連盟所属 / は2024年度の昇段 / 引退棋士の()は引退日 / 詳細は将棋棋士一覧を参照
第37期竜王戦ランキング戦
竜王
1組
(定員16名)
2組
(定員16名)
3組
(定員16名)
4組
(定員32名)
5組
(定員32名)
6組
(参加70名)
女流棋士
アマチュア
  • 慶田義法アマ
  • 竹内広也アマ
  • 小林康太郎アマ
  • 中川慧梧アマ
  • (出場4名)
奨励会員
次期から出場
★挑戦者 / △次期昇級 / ▼次期降級 / 初参加棋士(棋士として初参加) / 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照。
名人
A級
B級1組
B級2組
C級1組
C級2組
フリー
クラス
宣言
棋戦限定
出場
2024年度
引退者

先頭の数字は順位(名人、フリークラス以外)/ フリークラスの数字は在籍可能残り年数(2024年度開始時点)
B級2組 - C級2組の * は降級点の数(B級2組・C級1組は降級点 2で降級、C級2組は降級点 3で降級)
詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照
 
将棋大賞
新人賞 受賞 1回
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
前年度の活躍が対象
勝率一位賞 受賞 1回
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
前年度の活躍が対象
升田幸三賞 受賞 1回
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
前年度の活躍が対象。< >は特別賞。