Swappiness

SwappinessLinuxカーネルスワップ処理を行う頻度を変更するためのパラメータである。

Swappinessには0から100までの値を設定することができる。 低い値を設定するとカーネルは可能な限りスワップを行わないようにし、高い値を設定すると積極的にスワップ領域を利用しようとする。 既定の値は60となっており、たいていのシステムでは100に設定すると全体的なパフォーマンスに悪影響を及ぼし、0を含め低い値に設定すると応答速度が向上する(反応までの遅延が減少する)とされる。[1]

要約すると次のようになる。

スワップ頻度
vm.swappiness = 0 メモリが一杯になるまでスワップを利用しない
vm.swappiness = 60 規定値
vm.swappiness = 100 全体のパフォーマンスに影響しうるほど積極的にスワップ処理を行う

設定方法

Linuxでswappinessを一時的に設定したい場合、たとえば100に設定したいならrootユーザにおいて下記のコマンドを実行する。

echo 100 > /proc/sys/vm/swappiness

あるいは

sysctl -w vm.swappiness=100

同様に恒久的に変更するためには /etc/sysctl.conf ファイルに下記の行を記述し、再起動する。(もしないならば追記する)

vm.swappiness = 100

現在の値を確認するには次のコマンドを実行する。

cat /proc/sys/vm/swappiness

関連項目

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ “Linux: Tuning Swappiness” (2004年4月29日). 2012年7月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年6月8日閲覧。

外部リンク

  • Documentation for /proc/sys/vm/* kernel version 2.6.29 権威あるドキュメント(authoritative documentation)
  • “2.6 swapping behavior” (2004年5月5日). 2010年6月8日閲覧。
  • “Linux: Tuning Swappiness” (2004年4月29日). 2012年7月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年6月8日閲覧。
  • Swap関連データ構造 - Linuxカーネルメモ


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