PIECE OF MY WISH

作詞を手掛けた岩里祐穂はそれまでラブソングを主体に詞を書いていたが、この曲では恋愛のモチーフが全く入らない歌として初めて書いたと話しており、「もっと大きな世界観のもとで、元気を出そうとか、自分を信じようとか、悩みながらも前向きになれる歌を書きたかったので、それが出来たのは嬉しかったですね。そういう意味で大きな変換期になったと思います」と述べている^[4]。ちなみに岩里は当時妊娠8カ月の頃で、「陣痛、出産とともに世の中に出た歌ですね（笑）」と振り返っている^[5]。

2015年10月にはベスト・アルバム『Premium Ivory -The Best Songs Of All Time-』の発売を記念して、みんなの″願い″で作る「PIECE OF MY WISH」ビデオプロジェクトが企画され、リスナーから寄せられた画像とメッセージを基にした映像作品が制作された^[6]。また、同年の大晦日に放送された『第66回NHK紅白歌合戦』に出演し歌唱を披露した。

2020年8月8日に放送されたウィズコロナ・プロジェクト「みんなでエール」との連動音楽番組「ライブ・エール～今こそ音楽でエールを～」(NHK総合) に出演、指揮・編曲には千住明を迎え、東京フィルハーモニー交響楽団と共演した一夜限りの「PIECE OF MY WISH」スペシャル・パフォーマンスが披露された^[7]。

収録曲

CD^[8]
#	タイトル	作詞	作曲	時間
全編曲: 佐藤準。
1.	「PIECE OF MY WISH」	岩里祐穂	上田知華	5:35
2.	「Tea for Two」	JOBIM TOM(訳詞:今井美樹)^[9]	JOBIM TOM	3:31
3.	「PIECE OF MY WISH (Instrumental)」		上田知華	5:32
合計時間:				14:45

カバー

下表の他、作曲者の上田知華が2013年発売のアルバム「ゴールデン☆ベスト」のボーナストラックとして、セルフカバーしている。（上田による今井美樹への提供作品の唯一のセルフカバー）

アイドルグループさくら学院の元メンバー麻生真彩は、2019年3月3日に神奈川・はまぎんホールヴィアマーレにて開催された「歌の考古学」と称したライブでこの曲を歌唱している^[10]。

楽曲	リリース	アーティスト	収録作品	備考
PIECE OF MY WISH	1992年	カレン・トン	広東語アルバム「First Love」	「情如夢」というタイトル
	1992年	萬芳	アルバム「真情」	「思念」というタイトル
	2002年	SMOOTH ACE	アルバム「Love Story〜Avec Piano〜」
	2003年	小柳ゆき	アルバム「KOYANAGI the COVERS PRODUCT 2」
	2007年	中西保志	アルバム「STANDARDS 2」
	2008年	稲垣潤一	シングル「思い出す度愛おしくなる」	楽曲タイトルは、「PIECE OF MY WISH(Duet with 辛島美登里)」
	2008年	稲垣潤一	アルバム「男と女 -TWO HEARTS TWO VOICES-」	楽曲タイトルは、「PIECE OF MY WISH(Duet with 辛島美登里)」
	2009年	デーモン小暮閣下	アルバム「GIRLS' ROCK 〜Tiara〜」
	2009年	黒瀬真奈美	アルバム「16才」
	2011年	中村タイチ	Instrumentalアルバム「Deja vu―回想録―」
	2012年	青木隆治	アルバム「VOICE 199X」
	2013年	サンプラザ中野くん	Mプロジェクト名義のカバーアルバム「みんなの声～若いってすばらしい～」	間奏のギター演奏はパッパラー河合
	2014年	華原朋美	アルバム「MEMORIES -Kahara Covers-」
	2015年	米倉利紀	カバーアルバム「うたびと」^[11]
	2015年	Ms.OOJA	アルバム「THE HITS ～No.1 SONG COVERS～」
	2015年	Aldious	アルバム「Radiant A」
	2015年	つるの剛士	アルバム「つるのうた3」
	2016年1月20日	上野優華	アルバム『U colorful』初回限定盤
	2016年	工藤あやの	シングル「故郷さん、あいたいよ」特別編
	2016年	森恵	カバーアルバム『COVERS Grace of The Guitar+』
	2018年9月19日	藤田麻衣子	アルバム『惚れ歌』
	2020年9月9日	咲妃みゆ	アルバム『MuuSee』^[12]
	2021年3月10日	木山裕策	アルバム『ホーム&ライヴズ』

脚注

出典

^ “Miki Imai = 今井美樹 – Piece Of My Wish / Tea For Two (1991, CD)”. Discogs. 2023年11月27日閲覧。
^ “PIECE OF MY WISH｜今井美樹”. ORICON NEWS. oricon ME. 2023年11月25日閲覧。
^ “売上120万枚超！今井美樹のヒット曲に感じる懐かしさの秘密”. FRIDAYデジタル. 講談社. 2023年11月25日閲覧。
^ “岩里祐穂が語る、作詞家としての歩みと矜持「時代を超える言葉を編み出したい」”. Real sound. 2023年11月26日閲覧。
^ “岩里祐穂 × 松井五郎が語り合う、作詞の極意　「女性が書く詞には“強さ”がある」”. ぴあ. Real sound. 2023年11月26日閲覧。
^ “今井美樹みんなの″願い″で作る「PIECE OF MY WISH」ビデオプロジェクト”. UNIVERSAL MUSIC. 2023年11月26日閲覧。
^ “今井美樹が『PIECE OF MY WISH』を披露！「一人でも多くの皆様にこの思いが届くことを願っています」”. WEBザテレビジョン. KADOKAWA. 2023年11月26日閲覧。
^ “今井美樹/PIECE OF MY WISH”. 今井美樹. 2021年7月1日閲覧。
^ 日本音楽著作権協会 (JASRAC) の作品データベース検索サービス（作品コード:0Q7-1097-0）による。TOM JOBIM とはアントニオ・カルロス・ジョビンの別名である。ジョビンの「ESTE SEU OLHAR」という楽曲のカバーと思われる。シングルには「作詞: 今井美樹、作曲:かまやつひろし、編曲:佐藤準」と記載されていた。
^ “さくら学院「歌の考古学」で仲間たちへ思い伝える、魔女っ子も登場”. 音楽ナタリー. Natasha. 2023年11月27日閲覧。
^ “米倉利紀が初のカバー集で沢田研二、松田聖子、オリラブ、米米らを熱唱”. 音楽ナタリー (20105-08-26). 2015年8月27日閲覧。
^ “咲妃みゆ / MuuSee [CD] [アルバム] - CDJournal.com”. 音楽出版社. 2022年4月17日閲覧。

外部リンク

PIECE OF MY WISH - 歌ネット

今井美樹

シングル

オリジナル

黄昏のモノローグ - 野性の風 - 静かにきたソリチュード - 彼女とTIP ON DUO - Boogie-Woogie Lonesome High-Heel - 瞳がほほえむから - PIECE OF MY WISH - Blue Moon Blue - Bluebird - Miss You - Ruby - PRIDE - DRIVEに連れてって - 私はあなたの空になりたい/白のワルツ - flowers - 氷のように微笑んで/SMILING GIRLS - SLEEP MY DEAR - Goodbye Yesterday - 月夜の恋人たち - 潮騒 - 微笑みのひと - ホントの気持ち - おもいでに捧ぐ - 愛の詩 - 年下の水夫 - 祈り - 足跡 - 宝物 - ひとひら - memories - 青い空と赤い花

その他

二人の果て (坂本龍一 featuring 今井美樹)

アルバム

オリジナル	femme - elfin - Bewith - MOCHA - retour - Lluvia - flow into space - A PLACE IN THE SUN - Love Of My Life - PRIDE - 未来 - 太陽とヘミングウェイ - AQUA - Pearl - ESCAPE - She is - Milestone - I Love a Piano - corridor - Colour - Sky
ベスト	Ivory - Ivory II - IMAI MIKI from 1986 - Blooming Ivory - Goodbye Yesterday - the best of MIKI IMAI - - Ivory III - Ivory + Ivory II - Miki's Affections アンソロジー 1986-2011 - Premium Ivory
カバー	fiesta - Dialogue -Miki Imai Sings Yuming Classics-
ライブ	flow into space LIVE MIKI IMAI TOUR'93 - A PLACE IN THE SUN LIVE - Thank you - Moment PRIDE-LIVE - IMAI MIKI TOUR 2000 IN CLUB HEMINGWAY - One Night at the Chapel - DREAM TOUR FINAL AT BUDOKAN 2004 - 20051211IVORY

表話編歴 TBS金曜ドラマ主題歌
1990年	想い出にかわるまで「イフ・ウィ・ホールド・オン・トゥゲザー」（ダイアナ・ロス）誘惑「Endless Game」（山下達郎）都会の森「壊れかけのRadio」（徳永英明）男について「WITHOUT YOU」（デビー・ギブソン）
1991年	ふぞろいの林檎たちIII「いとしのエリー」（サザンオールスターズ）それでも家を買いました「あの頃のように」（障子久美）結婚したい男たち「格好悪いふられ方」（大江千里）あしたがあるから「PIECE OF MY WISH」（今井美樹）
1992年	おとなの選択「きっと、また逢える…」（松田聖子）愛はどうだ「あなたは知らない」（辛島美登里）ずっとあなたが好きだった「涙のキッス」（サザンオールスターズ）十年愛「ありがとう」（大江千里）
1993年	高校教師（1993年版）「ぼくたちの失敗」（森田童子）わたしってブスだったの?「大切なあなた」（松田聖子）誰にも言えない「真夏の夜の夢」（松任谷由実）徹底的に愛は…「今を抱きしめて」（NOA）
1994年	いつも心に太陽を「大切な君の胸へ…」（藤川賢一）適齢期「a place in THE HEART」（三上博史）人間・失格〜たとえばぼくが死んだら「冬の散歩道」（サイモン&ガーファンクル）僕が彼女に、借金をした理由。「月ひとしずく」（小泉今日子）
1990前 1990後 2000前 2000後 2010前 2010後 2020前 2020後 2030前

表話編歴オリコン月間シングルチャート第1位（1991年12月）
1990年	1月クリスマス・イブ（山下達郎） 2月悪の華（BUCK-TICK） 3月今すぐKiss Me（LINDBERG） 4月 Sexy Music（Wink） 5月 OH YEAH!（プリンセス・プリンセス） 6月 JEALOUSYを眠らせて（氷室京介） 7月おどるポンポコリン（B.B.クィーンズ） 8月情熱の薔薇（THE BLUE HEARTS） 9月おどるポンポコリン（B.B.クィーンズ） 10月 TIME TO COUNT DOWN（TMN） 11月愛しい人よGood Night...（B'z） 12月愛は勝つ（KAN）
1991年	1月愛は勝つ（KAN） 2月・3月 Oh! Yeah!/ラブ・ストーリーは突然に（小田和正） 4月 LADY NAVIGATION（B'z） 5月 Eyes to me/彼は友達（DREAMS COME TRUE） 6月・7月あなたに会えてよかった（小泉今日子） 8月・9月・10月 SAY YES（CHAGE&ASKA） 11月しゃぼん玉（長渕剛） 12月 PIECE OF MY WISH（今井美樹）
1992年	1月それが大事（大事MANブラザーズバンド） 2月ガラガラヘビがやってくる（とんねるず） 3月・4月悲しみは雪のように（浜田省吾） 5月君がいるだけで/愛してる（米米CLUB） 6月 BLOWIN'（B'z） 7月 if（CHAGE&ASKA） 8月涙のキッス（サザンオールスターズ） 9月 You're the Only…（小野正利） 10月 ZERO（B'z） 11月・12月クリスマスキャロルの頃には（稲垣潤一）
1993年	1月世界中の誰よりきっと（中山美穂&WANDS） 2月負けないで（ZARD） 3月 YAH YAH YAH/夢の番人（CHAGE&ASKA） 4月愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない（B'z） 5月愛を語るより口づけをかわそう（WANDS） 6月裸足の女神（B'z） 7月恋せよ乙女（WANDS） 8月エロティカ・セブン（サザンオールスターズ） 9月 go for it!/雨の終わる場所（DREAMS COME TRUE） 10月 RUN（長渕剛） 11月・12月 TRUE LOVE（藤井フミヤ）
1994年	1月ロマンスの神様（広瀬香美） 2月 Don't Leave Me（B'z） 3月ただ泣きたくなるの（中山美穂） 4月 IT'S ONLY LOVE/SORRY BABY（福山雅治） 5月夏が来る（大黒摩季） 6月 survival dAnce 〜no no cry more〜（trf） 7月瞳そらさないで（DEEN） 8月 Hello, my friend（松任谷由実） 9月・10月恋しさとせつなさと心強さと（篠原涼子 with t.komuro） 11月 Tomorrow never knows（Mr.Children） 12月 MOTEL（B'z）
1960後 1970前 1970後 1980前 1980後 1990前 1990後 2000前 2000後 2010前 2010後 2020前

表話編歴オリコン週間シングルチャート第1位（1991年12月9日-12月23日付・3週連続）
1月	14日（合算週: 2週分）・21日・28日愛は勝つ（KAN）
2月	4日・11日愛は勝つ（KAN） 18日・25日 Oh! Yeah!/ラブ・ストーリーは突然に（小田和正）
3月	4日・11日・18日・25日 Oh! Yeah!/ラブ・ストーリーは突然に（小田和正）
4月	1日 Oh! Yeah!/ラブ・ストーリーは突然に（小田和正） 8日・15日 LADY NAVIGATION（B'z） 22日 Wednesday Moon（徳永英明） 29日 LADY NAVIGATION（B'z）
5月	6日・13日 Eyes to me/彼は友達（DREAMS COME TRUE） 20日 KISS（プリンセスプリンセス） 27日 Please（工藤静香）
6月	3日 Love Train/We love the EARTH（TMN） 10日・17日・24日あなたに会えてよかった（小泉今日子）
7月	1日あなたに会えてよかった（小泉今日子） 8日 BEAT EMOTION（布袋寅泰） 15日あなたに会えてよかった（小泉今日子） 22日ネオ・ブラボー!!（サザンオールスターズ） 29日どんなときも。（槇原敬之）
8月	5日・12日・19日・26日 SAY YES（CHAGE&ASKA）
9月	2日・9日・16日・23日・30日 SAY YES（CHAGE&ASKA）
10月	7日・14日・21日・28日 SAY YES（CHAGE&ASKA）
11月	4日しゃぼん玉（長渕剛） 11日・18日 ALONE（B'z） 25日 WILD HEAVEN（TMN）
12月	2日僕はこの瞳で嘘をつく（CHAGE&ASKA） 9日・16日・23日 PIECE OF MY WISH（今井美樹） 30日それが大事（大事MANブラザーズバンド）
シングル：1967 1968 1969 1970 1971 1972 1973 1974 1975 1976 1977 1978 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 デジタルシングル：2017・2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 合算シングル：2018・2019 2020 2021 2022 2023 2024 ストリーミング：2018・2019 2020 2021 2022 2023 2024