Haiku (オペレーティングシステム)

Haiku
Haiku OS を使用したデスクトップのスクリーンショット
開発者 Haiku, Inc.
プログラミング言語 C++
OSの系統 BeOS
開発状況 開発中
ソースモデル オープンソース
初版 R1/alpha 1 / 2009年9月14日 (14年前) (2009-09-14)
最新開発版 R1/Beta 4 / 2022年12月23日 (16か月前) (2022-12-23)
リポジトリ
  • git.haiku-os.org/haiku/
ウィキデータを編集
使用できる言語 多言語
プラットフォーム x86x64
カーネル種別 モジュラー ハイブリッドカーネル
ライセンス MIT License
ウェブサイト www.haiku-os.org
テンプレートを表示

Haiku(ハイク)は、オープンソースで開発されているデスクトップ向けオペレーティングシステムである[1]。Haiku R1のリリースに向けてBeOSを再現することを目指しており、以前はOpenBeOSと呼ばれていた。Haiku R1/Alpha 1ではx86PowerPCをサポートしていたが、Haiku R1/Alpha 2以降のバージョンではx86のみをサポートしている。

なおHaikuという名称は日本の俳句に起因している[要出典]

Haikuの目的

Haikuは下記の特性を持ったデスクトップOSを目指している。

  • 面倒な管理を必要としない
  • 使いやすい
  • フリー&オープン
  • 古いハードウエアでも高速
  • 複雑な用途にも適用できるぐらいの高性能
  • 使っていて楽しい

システムの特徴

  • POSIXと高い互換性
  • オブジェクト指向APIを適用 (BeOS APIと互換性あり)
  • 高度なマルチスレッド・マルチタスク化による高性能パフォーマンス
  • データベースライクな OpenBFS ファイルシステム**による高速検索
  • BeOSとのソース&バイナリ互換性(Haiku R1 32 bitのみ)

システム要件[2]

  • プロセッサ:Pentium Ⅱ 400MHz相当、AMD AthlonのCPU以上(最大64コア)
  • 物理メモリ:最小で256MB以上、Haikuをソースからコンパイルする場合は1GB以上を推奨
  • モニタ: 800x600
  • HDD 空き容量:3GB以上

主なマイルストーン

  • 2001年8月 - OpenBeOSプロジェクト発足[3]
  • 2004年6月 - 第1回「WalterCon 2004」開催、新プロジェクト名「Haiku」が発表される
  • 2004年10月 - CannaIM for BeOSがHaikuに寄付される
  • 2005年7月 - 日本語フォント小夏を標準フォントとして採用
  • 2005年8月 - 「WalterCon 2005」開催
  • 2006年10月 - 「WalterCon 2006」開催
  • 2007年2月 - ロサンゼルスにて「SCaLE 5x」(Southern California Linux Expo)オープンソース展に出展(写真、ポッドキャスト)
  • 2007年2月 - Google本社で「Haiku Tech Talk」を通してHaikuを披露(ビデオ、写真、プレゼンスライド)
  • 2007年3月 - Google社が主権するGoogle Summer of CodeにMentor Organizationとして選ばれ、8人の学生をスポンサー
  • 2007年11月 - 関西オープンソース2007に出展 ー 英語でのレポートその1、「Haikuってなに?」セミナのスライド(PDF 527KB)
  • 2008年2月 - ロサンゼルスにて「SCaLE 6x」オープンソース展に出展(写真、英語レポート、thebadapples.infoによるBruno G. Albuquerqueインタービュー)
  • 2009年9月14日 - 初公式リリース Haiku R1/Alpha 1 が公開される 公式サイトでの発表、sourceforge.jp、BeOS互換OS「Haiku」の初となる公式開発版「Haiku R1/Alpha」を試す
  • 2010年5月09日 - 公式リリース Haiku R1/Alpha 2 が公開される 公式サイトでの発表、Haiku Japan による 日本語発表 と 日本語リリースノート
  • 2011年6月18日 - 公式リリース Haiku R1/Alpha 3 が公開される 公式サイトでの発表
  • 2012年11月12日 - 公式リリース Haiku R1/Alpha 4 が公開される 公式サイトでの発表
  • 2012年11月14日 - 公式リリース Haiku R1/Alpha 4.1 が公開される 公式サイトでの発表
  • 2018年9月28日 - 公式リリース Haiku R1/Beta 1 が公開[4]
  • 2020年6月9日 - 公式リリース Haiku R1/Beta 2 が公開[5]
  • 2021年7月26日 - 公式リリース Haiku R1/Beta 3 が公開[6]
  • 2022年12月23日 - 公式リリース Haiku R1/Beta 4 が公開[7]

開発状況

2020年1月現在、Haikuは開発途中である。

  • Haiku CIA − ソースツリーへのコミットをリアルタイムで見ることが可能。

脚注

参考文献

  • 「Be デベロッパーズガイド Vol.1 The official documentation for the BeOS」オライリー・ジャパン ISBN 4-900900-71-0
  • 「Be デベロッパーズガイド Vol.2 The official documentation for the BeOS」オライリー・ジャパン ISBN 4-900900-87-7
  • 「BeOS:ファイルシステム 実践ファイルシステム構築」オーム社 ISBN 4-274078-87-6
  • 「BeOS:UNIXアプリケーションの組込み」オーム社 ISBN 4-274078-82-5
  • 「BeOSバイブル〈Volume1〉」 ソフトバンクパブリッシング ISBN 4-797311-62-2
  • 「BeOSバイブル〈Volume2〉」 ソフトバンクパブリッシング ISBN 4-797311-63-0
  • 「BeOSプログラミング入門」プレンティスホール出版 ISBN 4-894710-35-8

出典

  1. ^ “Haiku へようこそ!”. www.haiku-os.org. 2024年4月20日閲覧。
  2. ^ “R1/beta2 – リリースノート | Haiku Project”. www.jade.dti.ne.jp. 2024年4月20日閲覧。
  3. ^ “世界のOSたち - BeOSの血を受け継ぐ「Haiku」”. マイナビニュース (2012年1月13日). 2024年4月20日閲覧。
  4. ^ “Haiku R1/beta1 has been released” (英語). haiku-os.org. Haiku Project (2018年9月28日). 2020年12月16日閲覧。
  5. ^ “Haiku R1/beta2 has been released!” (英語). haiku-os.org. Haiku Project (2020年6月9日). 2020年12月16日閲覧。
  6. ^ “Media Release: The Haiku Project Celebrates the Release of Beta 3” (英語). haiku-os.org. Haiku Project (2021年7月26日). 2021年7月27日閲覧。
  7. ^ “Haiku R1/beta4 has been released!” (英語). haiku-os.org. Haiku Project (2022年12月23日). 2022年12月24日閲覧。

関連項目

ポータル FLOSS
  • BeOS
  • NewOS カーネルに採用されている。
  • WebPositive デフォルトウェブブラウザ。

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、Haiku (オペレーティングシステム)に関連するメディアがあります。
  • 公式ウェブサイト
  • Haiku へようこそ!
  • 最新バージョンのダウンロード
  • テスト・開発用ナイトリービルドのダウンロード
  • Haiku画面スライドショー
  • Haiku Movies
  • HaikuソースのSVNリポジトリ
  • Haiku公式ロゴの画像データファイル
  • JPBE.net: 日本のユーザーコミュニティサイト - 閉鎖

コミュニティ

  • #haiku接続 - IRCチャンネル(英語)
  • #haiku-jp接続 - 日本語 IRCチャンネル(試験運用)

開発者向け資料

  • Programming the Be Operating System (原文の英語版) − JPBE.netによる日本語版 (作成中)(どちらもリンク切れ)
  • Coding Guidelines − Haikuに適用されるOpenTrackerのコーディングガイドライン
  • Practical File System Design with the Be File System (PDF) − Dominic GiampaoloによるBFSファイルシステムに関する書籍
  • The BeBook(英語版)
  • Art of BeOS Programming「Art of BeOS Programming BeOSで楽しむプログラミングの世界」(古賀信哉著)の Web 公開版
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  • Gobe Software(英語版)
  • yellowTAB(英語版)
  • Magnussoft(英語版)
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