城山三郎賞

城山三郎賞(しろやまさぶろうしょう)は、角川文化振興財団が主催する日本文学賞である。2014年平成26年)に創設された。「小説、評論、ノンフィクションを問わず、いかなる境遇、状況にあっても個として懸命に生きる人物像を描いた作品、あるいはそうした方々が著者である作品を顕彰する」ための賞である[1]

受賞は、選考委員の合議によって決定され、12月に贈呈式を行い、受賞者には賞状、記念品ならびに副賞100万円が授与される[1]。選考対象は、前年6月1日から当年5月31日までに刊行された日本語で書かれた書籍である[1]

なお、城山三郎の名を冠した賞としては、ダイヤモンド社主催の「城山三郎経済小説大賞」(「ダイヤモンド経済小説大賞」から改称)が存在していたが、2012年(平成24年)発表の第4回をもって終了している。

受賞作

第1回から第10回

  • 第1回(2014年)[2]
    • 中村哲『天、共に在り―アフガニスタン三十年の闘い』(NHK出版、2013年10月刊)
    • 堀川惠子『教誨師』(講談社、2014年1月刊)
  • 第2回(2015年)[3]
  • 第3回(2016年)[4]
  • 第4回(2017年)[5]
    • 該当作なし
  • 第5回(2018年)[6]
    • 安田峰俊『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』(KADOKAWA(角川書店)、2018年5月刊)
  • 第6回(2019年)[7]
    • 佐々木実『資本主義と闘った男 ─宇沢弘文と経済学の世界』(講談社、2019年3月刊)
  • 第7回(2020年)
  • 第8回(2021年)
    • 平野雄吾『ルポ入管―絶望の外国人収容施設』(ちくま新書、2020年10月刊)
  • 第9回(2022年)休止[8]

選考委員

魚住昭片山善博斎藤美奈子(いずれも第1回から)[1]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d “城山三郎賞|顕彰事業”. 公益財団法人 角川文化振興財団. 2023年5月10日閲覧。
  2. ^ “第1回「城山三郎賞」受賞作決定!!”. 角川文化振興財団. 2014年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月19日閲覧。
  3. ^ “第2回「城山三郎賞」受賞作決定!!”. 角川文化振興財団. 2016年3月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月19日閲覧。
  4. ^ “第3回「城山三郎賞」受賞作決定!!”. 角川文化振興財団. 2016年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月19日閲覧。
  5. ^ “第4回「城山三郎賞」選考結果のお知らせ”. 角川文化振興財団. 2017年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月10日閲覧。
  6. ^ “第5回「城山三郎賞」受賞作決定!”. 角川文化振興財団. 2018年11月10日閲覧。
  7. ^ “第6回「城山三郎賞」受賞作決定!”. 角川文化振興財団. 2019年12月7日閲覧。
  8. ^ 2023年1月16日に選考休止を角川源義賞角川財団学芸賞と併せ公表。【休会のお知らせ】。角川文化振興財団ホームページ。今後の運営方針は、改めてホームページで公表予定。

外部リンク

  • 城山三郎賞 - 角川文化振興財団