地中海人種

地中海人種(ちちゅうかいじんしゅ)[1]はかつての自然人類学におけるコーカソイドの下位区分の一つ。1899年ウィリアム・Z・リプリーにより北方人種アルプス人種と共に定義され、主に地中海北西岸(フランス南部、イタリアイベリアギリシャ小アジアパレスチナコーカサス北アフリカ(ホワイト・アフリカ)、地中海の島々など)に住む。東欧やアジアの地中海人種も、東方の人種集団の影響を受けている。

この人種に属する人々は一般に濃い褐色の髪を持ち、瞳の色もそれに伴う。彫りの深い顔立ちをしており、頭蓋は細く長い(長頭)。彼らが築き上げた古代ギリシャローマ時代をヨーロッパ人の父祖とする憧れも相まって、その時代に残された彫刻の顔立ちは美の典型とされた。現在でも美しい顔をした人に対する譬え文句として「ギリシャ彫刻のような」という慣用句が存在する。

遺伝的にはY染色体ハプログループR1b系統、J2系統、E1b1b系統が高頻度であり、様々なルーツをもつ集団の集合体である。特にE1b1b系統はネグロイドタイプであり、程度の多少ほどあれネグロイドと混血しているものと思われる。

脚注

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  1. ^ コトバンク アルプス人種

関連項目

外部リンク


ネグロイド
コーカソイド
モンゴロイド
オーストラロイド
混血
肌の色による分類※2

※1:インドネシア・マレー人種の古モンゴロイド的特徴はオーストラロイドとの混血によるものとする。
※2:肌の色による人種分類の類縁関係は科学的に否定されている。

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