前田奈恵子

獲得メダル
日本の旗 日本
柔道
グランドスラム
2016 東京 70kg級
グランプリ
2017 フフホト 70kg級

前田 奈恵子(まえだ なえこ、1991年7月12日 -)は青森県出身の日本柔道家。70kg級の選手。身長は165cm。組み手は左組み。得意技は内股[1]

人物

柔道は11歳の時に五所川原柔道少年団で始めた[1]五所川原第一中学3年の時に全国中学校柔道大会の70kg級で3位になった[1]埼玉栄高校へ進むと、2年の時には金鷲旗で同級生の烏帽子美久馬場菜津美らとともに活躍して優勝した[1]インターハイの団体戦では決勝で阿蘇高校に敗れて2位だった[2]高校選手権の団体戦には出場しなかったが、チームは優勝を飾った[1]。3年の時には金鷲旗の決勝で佐藤瑠香率いる八幡工業高校を破って2連覇を達成した[3]。インターハイ個人戦では5位にとどまったが、団体戦では烏帽子や菅原歩巴とともに決勝で淑徳高校を破って優勝して、高校女子柔道史上初となる団体3冠(高校選手権、金鷲旗、インターハイ)を達成した[4]全日本ジュニアでは決勝で高校の同級生の馬場に敗れて2位だった[5]

2010年には帝京大学へ進むと、1年の時には体重別団体の決勝で環太平洋大学に敗れて2位だった[6]。2年の時には3位だったが、3年の時には決勝で山梨学院大学を破って優勝した[6]優勝大会では3位だった[7]。4年の時には体重別の初戦で綜合警備保障田知本遥を破って3位になった[1]。優勝大会と学生体重別でも3位になった[7][8]

2014年にはJR東日本の所属になった[9]。2015年からは2年連続して実業個人選手権の決勝でコマツ大野陽子に敗れて2位だった[10]アジアオープン・台北ではオール一本勝ちで国際大会初優勝を飾った[11][12]講道館杯では初戦で世界選手権5位である三井住友海上新井千鶴と対戦すると、GSに入ってから5分経過したところで指導を取り競い勝つも、準々決勝で山梨学院大学2年の新添左季に指導2で敗れるなどして3位だった[13]。12月のグランドスラム・東京では準決勝で新添に指導2で敗れるも、3位決定戦でコマツ大野陽子にGSに入ってから指導で競い勝って3位に入った[14]。2017年2月のヨーロッパオープン・オーバーヴァルトでは3位だった[15]。4月の体重別では準決勝で新井に指導2で敗れて3位だった[16]。7月のグランプリ・フフホトでは決勝で韓国の金省然に指導3で反則勝ちを収めるなどオール一本勝ちしてIJFワールド柔道ツアー初優勝を飾った[17]。8月の実業個人選手権では決勝で綜合警備保障安松春香袈裟固で敗れて3年連続2位に終わった[18]

主な戦績

(出典[1]、JudoInside.com)

脚注

  1. ^ a b c d e f g 「柔道全日本強化選手名鑑 2018」近代柔道 ベースボールマガジン社、2018年4月号
  2. ^ 「第57回全国高校柔道大会」近代柔道 ベースボールマガジン社、2008年9月号 42-57頁
  3. ^ 女子決勝 埼玉栄 女王の証明 連覇は史上3校目
  4. ^ 「第58回全国高校柔道大会」近代柔道 ベースボールマガジン社、2009年9月号 8-17頁
  5. ^ 全日本ジュニア柔道体重別選手権大会
  6. ^ a b 全日本学生柔道体重別団体優勝大会
  7. ^ a b 全日本学生柔道優勝大会
  8. ^ 全日本学生柔道体重別選手権大会
  9. ^ JR東日本女子柔道部:選手・スタッフ紹介
  10. ^ 全日本実業柔道個人選手権大会
  11. ^ JR東日本女子柔道部:大会成績
  12. ^ Asian Open Taipei 2016
  13. ^ 平成28年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会
  14. ^ Judo Grand-Slam Tokyo 2016
  15. ^ 78キロ級の浜田、70キロ級の大野が優勝 欧州OP/柔道 サンケイスポーツ 2017年2月20日
  16. ^ 平成29年全日本選抜柔道体重別選手権大会
  17. ^ 田代、前田が優勝=柔道グランプリ 時事通信 2017年7月1日
  18. ^ 全日本実業柔道個人選手権大会結果

外部リンク

  • 前田奈恵子 - JudoInside.com (英語)Edit on Wikidata
  • 前田奈恵子 - 国際柔道連盟 (英語)Edit on Wikidata
  • 前田奈恵子 - Alljudo (英語)Edit on Wikidata