ツルニンジン属

ツルニンジン属
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: キキョウ目 Campanulales
: キキョウ科 Campanulaceae
: ツルニンジン属 Codonopsis
学名
Codonopsis Wallich
  • 本文参照
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ツルニンジン属(ツルニンジンぞく、学名:Codonopsis、和名漢字表記:蔓人参属)は、キキョウ科の属の一つ。

特徴

塊根を持つつる性多年草葉柄があり、対生、互生、まれに偽輪生する。は側枝の先から垂れ下がり、花冠は鐘形で先は5裂し、基部はわずかに子房と合着する。花冠の色は緑紫色、青色、白色がある。は筒状になり、上部は5裂し、萼裂片は葉状になる。雄蕊は5個あり、花冠と合着しない。子房は下位で3-5室、柱頭も3-5裂し、裂片は幅が広い。果実は扁球形の蒴果となり、上端から胞背裂開する。種子は長楕円形になり、ときに翼がある。

悪臭があり、つるを切断すると白い汁が出る。東アジアからインドに55種[1]、日本には2種がある。

日本の種

  • ツルニンジン(ジイソブ) Codonopsis lanceolata (Siebold et Zucc.) Trautv. -和名の由来は、根がウコギ科チョウセンニンジンに似て太く、茎がつる性になるため。日本、朝鮮、中国、ウスリー、アムールに分布する。
    • シブカワニンジン Codonopsis lanceolata (Siebold et Zucc.) Trautv. var. omurae T.Koyama -葉が細く、葉裏に毛が密生する変種。本州の東海地方、紀伊半島に分布する。
  • バアソブ Codonopsis ussuriensis (Rupr. et Maxim.) Hemsl. -和名の由来は、ツルニンジン(ジイソブ)に比べ全体に小型で、花冠の斑点が老婆のソバカスに似ることによる。日本、朝鮮、中国(東北地方)、ウスリー、アムールに分布する。

栽培種

  • ヒカゲツルニンジン Codonopsis pilosula (Franch.) Nannf. -別名、マンサン、ヤマツルニンジン、党参。
  • トウサン Codonopsis tangshen Oliv. -別名、川党参。

ギャラリー

脚注

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  1. ^ Wikipedia英語版、スペイン語版。

参考文献

  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅲ合弁花類』(1981) 平凡社
  • 米倉浩司・梶田忠 (2003-) BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
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