よどみ点
よどみ点(よどみてん、英: stagnation point)とは、流体力学において、流れ場の中で速度がゼロになる点のことである[1][2]。岐点(きてん)とも呼ばれる[3]。
物体の周りの完全流体の外部流れ(英語版)を考える。流れの中に物体を置くと、物体の前方および後方の表面に流速が 0 になる点ができる。これがよどみ点である。
よどみ点では、複数の流線が交わることがある。通常流線が交わることはないが、よどみ点は例外である。
速度がゼロで、かつ温度や密度の勾配がなく、流体が平衡状態にあることをよどみ点状態という[4]。よどみ点状態における圧力をよどみ点圧力(英語版)(または総圧、全圧)、温度をよどみ点温度(英語版)(または全温度)、エンタルピーをよどみ点エンタルピー(英語版)と呼ぶ。